ラッコ、といえばどのような姿を思い浮かべるでしょう。多くの方は、仰向けに浮かんで、おなかの上にのせた石に貝などのエサをぶつけている姿ではないでしょうか。ちなみにおなかの上に貝をのせて、石で叩き割っているわけではありません。逆です。そんなことをしたら、おなかが破れてしまいます。
実はラッコ、この石にはとてもこだわりを持っています。
なんと、自分専用の石をひとつ決め、それを使い続けるのです。差し詰め、板前さんの包丁といった趣でしょうか。包丁というよりは、まな板かもしれませんが。
そして普段は、この石を「ポケット」にしまっておきます。左わき腹の皮膚のたるんだところがポケットになっているのです。
あるいは、陸地に置いておく場合、その置き場所は決めています。
またこのポケットは、両手で持ちきれなくなった貝を入れたり、あるいはガラクタとかの遊び道具を入れておくこともあります。
ちなみに、霊長類を除く哺乳類で「道具」を使うのは、このラッコだけです。
仰向け中心で生活しているのも、たぶんラッコだけです。不思議な生き物ですね。